こんにちは『燻製&石窯職人のAKIRA』です!
牛肉って色んな部位があって、部位によって刺しの入り具合や固さ柔らかさなどが違いますね。
刺しがきれいに入ったロースやリブロースはステーキや焼き肉などに使われる最高級の部位ですが、今回の牛肉の燻製は脂身が少なくヘルシーな赤身のもも肉を使用します。
もも肉はビーフシチューやカレーなどの煮込み料理やローストビーフにもよく使われる部位です。
肉は硬めですが、脂質や炭水化物が少なく、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養価が高いのが特徴で健康志向の方にピッタリの部位とも言えますね!
今回は、この牛もも肉の燻製(スモークビーフ)の作り方をご紹介します。
牛もも肉の燻製(スモークビーフ)の工程
燻製早見表
塩漬けの期間・・・ 3日
塩抜きの時間・・・4時間
冷乾の時間・・・冷蔵庫で24時間
熱乾の時間・・・80度前後で1時間~2時間
燻製の時間・・・80度~100度で1時間~2時間
食材
牛もも肉ブロック
ローリエ
ソミュール液
材料
●水・・・500cc
●塩・・・75g(15%)
●三温糖・・・37.5g(7.5%)
●ウイスキー・・・50cc
●赤ワイン・・・50cc
●たまねぎ・・・1/2玉
●だしの素・・・適量
●ガーリックパウダー・・・適量
●黒胡椒・・・適量
●ホワイトペッパー・・・適量
ソミュール液の作り方
1.玉ねぎを半分に切り薄くスライスします。
2.水を火にかけ、三温糖、塩、たまねぎ、だしの素、ガーリックパウダー、黒胡椒、ホワイトペッパー、ウイスキー、赤ワインを入れて一煮立ちさせます。
3.一煮立ちしたら火を止めて冷ましたらソミュール液のでき上りです。
今回のソミュール液はウイスキーの他に赤ワインも使用する事で味にコクを出し、肉を柔らかくして臭みを消す事を目的にしています。。
使用する器具
熱源・・・電気コンロ(クッキングヒーター)
燻製器(スモーカー)
使用する燻製材
さくらチップ
※肉燻製の定番のさくらチップを使用します。
牛もも肉燻製(スモークビーフ)の作り方
塩漬け
1.作ったソミュール液は常温になるまで冷ましておきます。
2.牛もも肉を燻製しやすい大きさに切り分け、ジップロックに入れてローリエを2枚(縦に2等分して使いました)入れ、そこにソミュール液を注ぎ込みます。
塩抜き
1.ソミュール液に漬け込み3日間冷蔵庫でねかせたらジップロックから鍋などに取り出して流水で4時間ほど塩抜きを行います。ここでのポイントは、塩抜きの途中で味見をする事です。肉の端を少しカットしてレンジで加熱して味見をします。この時強く塩味が残っていると感じたら出来上がりが塩辛くなりますのでまだ塩抜きは完了していません。ほとんど塩味を感じなくなっていたら塩抜きは完了です。
冷乾
※ピチットは初めて使用しましたが、想像以上の脱水効果がありました。少々お高いですが、燻製を失敗しないためには強力な助っ人になってくれます。
2.冷蔵庫で24時間冷乾させたら、ピチットから取り出しタコ糸などで十文字に縛り燻製器(スモーカー)に吊るせるようにします。
熱乾から燻製
2.乾燥が済んだらチップを投入します。今回は肉との相性抜群のさくらチップを使用します。
3.チップを投入してしばらくすると煙が出始めますので、80度~100度で1時間~2時間ほど燻製します。電気式の卓上コンロを使用すると温度管理が容易にできます。途中煙が出なくなったらチップを追加します。
油煮にします
湯煎が済んだら表面の油をしっかり拭き取ってしばらく冷蔵庫でねかせましょう!
冷蔵庫で1晩寝かせたので少しだけスライスに・・・
すると
火の通り具合もちょうどいいし、肉の硬さもいい感じ、しかもこだわって作ったソミュール液の味も絶妙だし燻具合も最高でした!
そして残り半分はそのままバットに乗せ更に2日~3日間冷蔵庫で乾燥させます。
3日が経ち、冷蔵庫から取り出してスライスしてみると、3日前と比べるとかなり硬さが増していて、これはまさにビーフジャーキーの完成です!
さー今夜もこのビーフジャーキーを肴にビールが進むぞー!
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